京和晒綿紗は、昔ながらの「和晒製法」で晒を行っています。
晒とは綿布を織ったあと、不純物や色素などを除去する工程で、
自動精錬機なら40分で仕上げてしまう工程ですが、
和晒製法は日本でもわずか数台しかない稀少な和晒窯を用いて、
4日間かけて綿独特のにおいや、糸を紡いだ時に出る油分、
綿布を織った時の不純物など、繊維の奥にある不純物までしっかりと取り除きます。
4日間じっくり和晒を行い、天然水で洗い流し、
そして和晒が終わったガーゼは脱水機にかけ、短いガーゼ生地を縫い合わせ、
1枚の長い生地に縫製し、最後に型くずれしないように生地の幅、布目を整え、
糊付けして仕上げていきます。
和晒製法は、繊維の1本1本を圧迫せずストレスをかけないため、
繊維の断面がほぼ真円に近い美しい繊維に仕上がり、
そのためにより立体的な空気層ができ、吸水性や通気性が高まるとともに、
ふわっとソフトな風合いが生まれます。
一般の多重ガーゼ生地は、織り上がり段階で多くの箇所に留めをほどこし、
1枚ものの生地として仕上げますが、京和晒綿紗は縫製の段階で
個別のガーゼ生地をパイのように重ね合わせて仕上げています。
これは空気層を増やし、保温性と通気性を高めるための工夫。
手間ひまを惜しまず、晒から縫製、検品まですべて国内工場で行い、
絶妙な温度調整機能と肌ざわりをもつ寝装・寝具がつくられています。
一般的な洋晒仕上げの繊維と、手間暇をかけた「和晒製法」の繊維の違いについては、
専門機関で検証を行いましたので、詳しくは「京和晒綿紗ガーゼ心地よさの秘訣」ページをご覧ください。