先日の予告通り、寝溜めは厳禁。それはなぜか。
ということで、寝溜めについて考察するね。

寝溜めができない科学的な理由

「平日に寝不足が続いても、週末にたっぷり寝れば大丈夫」と思ってません?
残念ながら、私たちの体には“睡眠を貯める仕組み”はなく、
一度の長時間睡眠で不足を完全に取り戻すことはできないのです。

睡眠負債という考え方

日々の睡眠不足は「睡眠負債」と呼ばれます。
例えば、毎日1時間ずつ睡眠が足りないと、それが少しずつ積み重なり、
脳や体に疲労や集中力の低下として表れてきます。
週末に数時間長く眠って、表面的な眠気は解消されても、
脳の機能回復やホルモンバランスの乱れまでは完全にリセットできません。

体内時計のリズムが乱れる

人間の体は「概日リズム(サーカディアンリズム)」と呼ばれる体内時計で管理されています。
毎日ほぼ同じ時間に寝起きすることで、このリズムは安定し、睡眠の質も高まります。
ところが、週末に昼まで寝てしまうと体内時計が後ろにずれ、
いわゆる“ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ボケ)”が起こります。
月曜の朝がつらいのは、まさにこのリズムの乱れが原因です。
所謂、ブルーマンデーというものですね。

睡眠の質は「積み重ね」でつくられる

睡眠中には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が交互に現れ、脳と体を回復させます。
このサイクルは一晩だけでは十分に機能せず、連日の規則正しい睡眠によってこそ、
本来の回復力が発揮されるのです。
つまり、睡眠は“まとめ買い”ではなく“毎日の定期便”のようなもの。
欠かさず受け取ることが重要だよ。

健康のためのヒント

・平日と休日の起床時間は大きくずらさない。長くとも1時間以内程度
・「寝溜め」よりも「寝不足をつくらない」生活を意識する
・昼間に強い眠気がある場合は、15〜20分程度の短いお昼寝を活用する

正しいお昼寝のとり方についてはこちらから
https://www.daitoushingu.com/blog_post/blog-20230414/

大東寝具工業が展開する”お昼寝で日本を救うプロジェクト”はこちらから
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大東寝具工業 上級睡眠健康指導士 大東利幸

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