日本のソファ tetra はこちらから https://www.daitoushingu.net/category/ct485.html
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2007年2月、
京都商工会議所主催の Kyoto Style Cafe という
京都としても初の試みとなる、東京向け展示商談会に出展した。

出展品は、tetraの原型、ビーズクッション 座・きまま と 京和晒綿紗の原型であった
和晒の5枚重ねガーゼケット、当時の品名は”ピュアコットンガーゼケット”。
場所は、表参道に近い青山のスパイラルホール
当社以外にも選抜審査をパスした、主に繊維と伝統産業系の京都市内の事業所が
約20社ほど出展されていた。
4日間の開催中 一人でアテンドして来場されるバイヤーを待った。
それほど多くのバイヤーさんとコンタクトできた訳ではなかったが
渡される名刺をみて、驚くばかり。
高島屋、ロフト、伊勢丹、銀座松屋、婦人画報、、、
これまでの大東寝具工業のお客様としては、考えられない顔ぶれだったもので
「やっぱり、東京は違うなぁ」と初めての体験に名刺だけで満足してしまう。
しかしながら、1件の商談もまとまることなく最終日の閉場の時間が迫っていた。
「そんなに甘くないか。手ぶらで帰らざるを得ないか」と思っていたところ
華奢で小柄なんだけど、凄いオーラを纏った女性が現れた。
そして、こう告げられた。
「なかなか良さそうなモノづくり、そして感性ね。
今のままではダメだけど、もう少し頑張ればお取引させていただきたいわ。
頑張りなさい。」
と、初対面で、超、上から目線で声を掛けられた。
この方こそ、当時の日本を代表するリビング系のカリスマバイヤー、Tさんだった。
勿論、その時は、そんな方とは知るよしもなかった。
後で、その方を知る事業者から教えられて知ることとなった。
カリスマバイヤーの琴線に触れられたんや!
そう思うと、目の前に大きなチャンスが広がったのをフツフツと感じた。
つづく
大東寝具工業 大東利幸












