日本のソファ tetra はこちらから https://www.daitoushingu.net/category/ct485.html
前回、第22話はこちらから https://www.daitoushingu.com/blog_post/2025_1016/
第1話はこちらから https://www.daitoushingu.com/blog_post/2025_0819/
前回、第22話で紹介した銀座M屋での販売が初の百貨店との直接取引であった。
その後、京和晒綿紗製品との二本立てで、B2Bの販路開拓を進めた。
しかし、何と言っても、大手通販事業所との取引が大きなインパクトとなっていった。
それに連れて、
楽天市場店、そして自社サイトでの販売数も徐々に増加した。
しかし同時に、模倣品が出始めたのもこの頃だ。
開発当初には、知財に関する知識など全く無く、
ある方に”これ特許とれるんじゃない?”と言われて、初めて知的財産権について調べ出した。
残念ながら、既に販売行為を行なっていたので、自ら新規性を喪失していたということで
特許出願は敵わなかった。しかし、何とか実用新案の登録には至った。
しかし、この実用新案権では模倣品を排除するには至らない。
せめて、tetra というブランドネームは商標登録が出来て、
商標の侵害には対抗できるのが救いだった。勿論、今でも。
市場の目新しいもの、話題になっているもの、売れていそうなものは、真似されるのが世の道理。
我が社も模倣品対策が必要になってきたが、、、さて、、
そんな折、2011年の7月、知人の金融機関OBのC氏から連絡が入った。
「京都リサーチパークで、変わったイベントやってるから、是非、おいで。」と。
内容も判らず会場に行ってみると、
”大企業の保有特許活用のためのビジネスマッチング”とある。
イベント会場には、
富士○、アーク△◻︎、N◎Cなどの大手企業十数社がブースを出展していた。
結果的には、そこで日産自動車との出会いがあったわけだ。
高級車用内装素材の合成皮革ソフィレスを紹介された。
なんと、ソフトでしっくり手になじむ!
そして、閃きの如く質問した。
「この合成皮革を使わせていただくと同時に、
NISSANのブランドネームも明記できますか?」と。
値段、コストは二の次だった。
NISSANの名前を使えるか、どうかが最大の要望だった。
日産自動車側の答えは、「OKです。」

新たな出会いの始まりの瞬間だった。
つづく
大東寝具工業 大東利幸












